徐夢宇著
［ロイター］ - 米国の原油在庫の増加と中国の経済指標の低迷により、世界の燃料需要に対する懸念が高まり、木曜日の石油相場は前取引で記録した数カ月ぶりの高値から後退した。
ブレント原油は、前取引で１月２７日以来の高値で落ち着いた後、０４０８ＧＭＴまでに９セント（０．１１ＴＰ３Ｔ）下落し、１バレル当たり１ＴＰ４Ｔ８７．４６となった。
ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油（WTI）は2022年11月以来の高値で落ち着いた後、6セント（0.1%）下落して$84.34となった。
米エネルギー情報局のデータが水曜日に示したところによると、米国の原油在庫は前週で５９０万バレル増加し、４億４５６０万バレルとなったが、ロイター調査のアナリスト予想は６０万バレル増加だったが、これに比べて増加した。
データによると、米国の原油輸出は先週、日量290万バレル減り、過去最大の落ち込みとなり日量236万バレル（bpd）となった。しかし、プライス・フューチャーズ・グループのアナリスト、フィル・フリン氏は、米国の原油先物とブレントスプレッドのおかげで、市場は原油輸出が増加すると予想していると述べた。
世界第2位の経済大国が需要回復に苦戦する中、中国の消費者部門がデフレに陥り、7月の工場出荷価格の下落が市場心理の重しとなった。
フィリップ・ノヴァのシニア市場アナリスト、プリヤンカ・サクデヴァ氏は「中国の5%成長予測は、2023年初めには消化するにはあまりにも控えめすぎたように見えたが、中国が新型コロナウイルス収束後の経済回復を維持できていないことから、あまりにも楽観的になり始めている」と述べた。 。
市場はＦＲＢの今後の金融政策を示す、木曜日に発表される米国の７月の消費者物価指数（ＣＰＩ）の発表を待っている。市場関係者らは、消費者物価指数が前年比で若干の加速を示す一方、前月ベースでは消費者物価は6月と同じ0.2%上昇するとみられていると予想した。
一方、シェブロン(NYSE:CVX)とウッドサイド(OTC:WOPEY)エナジー・グループは木曜日、世界の液化天然ガス(LNG)市場に約10%を供給しているガス施設におけるストライキの脅威を回避するために労働組合と協議を行っていると発表した。
LNG供給に対する懸念により、水曜日には欧州のガス価格が約2カ月ぶりの高値となり、代替燃料としてのディーゼルの需要見通しを押し上げた。
しかし、黒海地域におけるロシアとウクライナの間の緊張によりロシア産原油の出荷が脅かされる可能性があるため、原油価格は依然として供給ひっ迫懸念に支えられている。
「原油価格はここ数週間、中国発の景気低迷の影響を受けて回復している。市場参加者は以前の弱気姿勢からの巻き戻しを続けるため、サウジアラビアとロシアの減産による供給状況の逼迫に注目することを選択している」とイェップ氏は書いた。 IGの市場アナリスト、ジュン・ロン氏はメモでこう述べた。
最大の輸出国であるサウジアラビアは、日量100万バレルの自主減産を9月までさらに1か月間延長する計画だ。ロシアも９月に原油輸出を日量３０万バレル削減すると発表した。
